ほくろとは何?
ほくろが出来る原因を知る前に大事なのはほくろって何?という事です。ほくろはメラニン色素とメラノサイトが一か所に集中して増殖した集合体という言い方が一番簡単だと思います。ネットで検索すると難しい言葉で書いて何?って思う事が多いですが、要するにメラニン色素を作り出すメラノサイトが一か所に集まりすぎちゃった為にほくろになっちゃった・・という事です。こういうとメラニン色素は嫌われがちですが実はこのメラニン色素は人間がお肌を守るために生成しています。
メラニン色素とは?
一言でいうとメラニン色素はお肌を守っているものそのものです。その人が持つメラニン色素の量で人の肌の色も決定しています。
一番下の基底層では常に新しい細胞が出来ています。メラノサイトで作り出したメラニン色素は常に新しく作られた皮膚細胞に送られることで私たち人間の皮膚の色が決められています。
人間の皮膚は古い皮膚細胞から新しい皮膚細胞へと通常4~6週間の間隔でターンオーバー、いわゆる新陳代謝を繰り返し古い角質や垢となって剥がれます。その時に古いメラニン色素も一緒に剥がれ落ち常にきれいな肌を保てています。
しみとほくろの違いは?
ほくろはメラノサイトと作り出されたメラニン色素が一か所に集中したために出来たもの。だから皮膚の表面よりもかなり深くまで根をはっていることが多く真皮まで達していることも多いのです。盛り上がりが出来る事もあります。
しみは古い皮膚細胞から新しい皮膚細胞へと通常4~6週間の間隔でターンオーバー、いわゆる新陳代謝を繰り返す時に古いメラニン色素が誤って排出されずに皮膚表面に残ってしまったものがしみです。
ほくろが出来る原因は?
ほくろが出来る原因も色々とございますが主に原因となるのが紫外線です。
美容に詳しい人は紫外線がお肌の大敵という事は十分ご存じかと思います。
ほくろも同じで紫外線とほくろには密接な関係があるのです。
ほくろは紫外線の影響で増える?
人間の皮膚は紫外線に当たると炎症をおこします。夏に皮膚がピリピリした感覚を経験した方も多いと思いますがその状態は肌が炎症をおこしている分かりやすい状態です。
メラニン色素は天然の日焼け止めといわれています。そうするとお肌を守ろうとメラノサイトがメラニン色素を過剰に生成し始めます。そうすると肌も徐々に黒くなっていき、いわゆる日焼けという状態にないます。この状態なら皮膚のターンオーバーで次第にお肌の色は元に戻りますが一部分にメラノサイトが集中してメラニン色素を過剰生成すると一部分で集合体となりほくろになります。
特に夏の紫外線が多い時期は日焼け止めを塗ったりお肌に気を使う人が多いと思います。この夏の時期にお肌のお手入れを怠ったりすると秋口に思わぬ皮膚トラブルを起こしたりほくろやシミが増えてきたりして大変な目に合う事もあります。
秋、冬、春でも紫外線は存在しています。一年を通して紫外線ケアを行う事が大事で・・あれ?新しいほくろができた?と思っている方は紫外線のケアの方法が十分ではなかった可能性があります。特に夏は海に海水浴に行ったりプールで水泳、キャンプなど屋外でのレジャーが楽しいく外で過ごす人も多いと思います。しかし日焼け止めや長袖シャツなどでしっかり紫外線ケアをしても、紫外線を完全に防ぐことはできません。紫外線ケアにやりすぎという事はないので思わぬ皮膚トラブルを起こさないよう紫外線ケアをしっかり行いましょう。
生活習慣の乱れやストレスでほくろは増える?
紫外線の主な原因は紫外線です。しかし生活習慣の乱れやストレスなどがほくろが出来る原因となることもあります。いわゆる皮膚のサイクルの乱れが応じるためです。
・寝不足・ストレス・タバコ・お酒(アルコール)・食生活の乱れ
などが原因となる事があります。ほくろと同様にシミの原因にもなります。
ほくろは遺伝で増える?
よく言われるのは思春期までにできるのが先天性のほくろ。いわゆる遺伝でできたほくろといわれます。
あとほくろが出来やすい体質も遺伝とあると思われます。人間の肌の色も遺伝があるようにほくろの出来やすい体質も遺伝されるようです。
外部からの刺激でほくろは増える?
軽い外部からの刺激でもほくろが増える事はあります。例えばたまに『こんなとこ日に当たらないのにほくろが出来た?なぜ?』という方が多くいますがこれは外部刺激が原因と考えられます。例えば衣服の擦れもそうですし、過剰な肌のこすれなどに反応することもあります。熱や圧迫感など原因は沢山あります。外部刺激を受けて間違ってメラノサイトが活発に動き始めることでほくろが出来てしまう事があります。もちろんほくろが出来やすい体質の方はこの場合も出来やすいといえます。
ほくろが出来ないように予防するには?
ほくろの主な原因は紫外線です。紫外線に当たらないようにすることが一番の予防法です。
日焼け止めが一番有効だと言えますが朝塗った日焼け止めは数時間で効果が切れることを考慮してこまめに塗ることが大切です。日焼け止めの効果が切れ肌に刺激が伝わるとメラノサイトは活発になってしまいます。
同時に生活習慣の乱れをただすこともほくろやしみを防ぐ大事な事です。
出来てしまったほくろは取れる?
ほくろを取るのは皮膚科や形成外科に行くことでレーザーや切開で取る事が出来ます。今は自分でほくろを取る方法もあるので試してみるのも良いかもしれません。
自分でほくろを取った例
海外ではニッキーモールアウトクリームのようなほくろ除去クリームを使い自分でほくろを取ることも多く、病院やクリニックでもほくろ除去クリームを使いほくろを取る事があります。
1.ほくろ除去クリームを準備する
このようなほくろ除去クリームを準備します。1セットで40個ほどほくろが除去できます。
2、ほくろにクリームを塗る
通常一回塗布で5~15分ほど塗布します。あとはほくろが取れるのを待ちます。
3日~2週間ほどでほくろが自然に取れる事が多いようです。ほくろが取れた後は皮膚のターンオーバーで綺麗になります。
ほくろが出来る原因と予防法-まとめ
ほくろが出来る原因は?
- 紫外線
紫外線で皮膚が炎症し、皮膚の防衛反応でメラノサイトがメラニン色素を過剰生成 - 外部刺激
外部からの小さな刺激で皮膚のメラノサイトが間違ってメラニン色素を過剰生成 - 遺伝
思春期前の先天性のほくろやほくろが出来やすいなどの皮膚の遺伝 - 生活の乱れ
睡眠不足やストレス食生活の乱れで皮膚のサイクルの乱れ
ほくろの予防法は?
- 日焼け止めなど紫外線を浴びないように常に予防
- 規則正しい生活をする
- ほくろが出来やすい人は刺激に注意(皮膚に優しい衣服など)